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上棟です。

11月3日秋晴れの中無事上棟いたしました。
上にはご夫妻で上がって頂きました。
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奥様は棟まで上がると
「こんな高い所にのぼるなんて…。大工さんって凄いですね!!」
そしてちょっと時間が経つと
「かなり慣れてきました!家のこんな高い所にあがるなんて最初で最後ですね!!」
と、笑顔で話して下さいました。
自分の家の屋根から廻りがどんなふうに見えるのか自分の足で立ってみる事なんて本当、この時が最初で最後って
感じですよね。平屋ならともかく…。
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本当に小春日和の暖かさと爽快な空は何よりのご馳走でした。
上棟式を迎えるにあたり、色々と段取りが大変な中、五色(上棟の時に棟に挙げる5色の旗)はあげなくても
子供たちの思い出になるよう撒き物をしようと言う事になりました。子供のお友達とかの繋がりですが。
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撒いていたので写真撮れませんでしたが、子供たちが2、30人いたかな?近所で畑やっていたおじさんも2人参加していたそうです。そして
「最近撒くの少なくなったね。俺らの子供の頃は近所であると取に行くのがたのしくてな。いいもんだよな~。」と話していたそうです。

最近住宅地で上棟式をすることも見かけなくなりましたから撒く事なんてめったにないですよね。
でも、折角だったら…。って思うのです。

できれば五色をあげて、お陰さまで家が上棟いたしました!ご近所の皆さんこれから(も)宜しくお願い致します。なんて気持ちを込めてその土地に住む。って感じかしら。
そんな気持ちで上棟式をするっていいんじゃないかな~って思うのです。
大げさな気持ちじゃなく見栄じゃなく、心のゆとりの部分でね(^.^)

隣に誰が住んでいても関係ないって感じの今の時代、昔の風習から教えられる事は沢山あると思う。
時には人との付き合いは面倒かもしれないけど
自分一人で生きる事は出来ないし、お互いさまで生きていける心のゆとりは欲しいものですね。
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完成-感性-

上棟から急に完成で済みません(^_^;)
完成いたしました!!
まずは外観です。家の前のコンクリートのたたき(土間)の上にはウッドデッキが出来上がる予定です。

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近頃、木部は白木のまま無塗装の状態で完成する事が多かったためか、着色した木部に新鮮さを感じました(^.^)
「いろは」という自然塗料の黒で塗った為、古色っぽくなりました。1回塗でかなりいい感じの色気です。
塗ったばかりは真っ黒になっちゃったんだけど!!って当家があわてて私に電話してきました。
え~!!って思いながら現場に行った頃(2、3日後)にはすっかり落ち着いた色になっておりました。
照明の右下側にある木のはめ込み欄間みたいなものは無双窓と言います。
2本の建具をスライドさせることにより、写真のように開いたり、閉じたり(写真なくてすみません)する
日本の昔ながらの建具です。
もちろん気密性はありません!!閉めていても空気や音は流れます。
でも、このアンニュイな感じが昔の日本には存在したのです。
ゆるーい感じっていうのかな?日本の伝統色って感じかな?あいまいな…って感じ?
そんな所が、きりっとした凛とした日本の家屋にやさしさや安らぎを持たせたような気がします。
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最初は高原ホテルでしたが、古民家風になりましたね(^_^;)
和を強調することない古民家って感じの印象であれば幸いですが…。

この部屋はお母さんのお部屋。中からダイニングへの扉の方を見た感じです。
襖に貼ってあるのは土佐和紙です。機械漉きですがいい感じです。建具枠は
「いろは」の栗皮茶という色で何ともいい感じの「美味しそ色」でした。
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ここは介護できるようにしたトイレ。壁一面がクロス貼りって感じより腰まで板だと
部屋って感じで、広いトイレの寒い感じは軽減されたように思います。


なんだかちょっと隠れ家的な家庭喫茶店って感じです。
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あ!お父さんの後ろ姿が!!
そう、若夫婦はもちろんの事、おとうさまのうれしそうなお顔。
「いやー家を全部壊して建てればよかったな~。」とつくづくおっしゃっておられました。
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そのくらい、新しい空間を気に入り柱、梁の力強さに安心感と重厚感をおもちになられたようでした。
85歳になるお父さまが、これからしばらくの間80歳を過ぎたお母さまの介護をなさっていくそうです。
「いままで苦労かけたからな~。おれがばあさんをみてやるんだ!!」とおっしゃっておりました。

そんなお父さまにお茶を入れて頂きました。
カウンター越しに見えるお父さまは、まるで喫茶店のマスターって感じ!!

「これから出かけることも少なくなり家に居る事の方が多くなる。みんなお茶でも飲みにばあさんに会いに来てくれるとばあさんも喜ぶな~。」
っておっしゃってました。

家に守られている安心感の中で生活できる幸せって最高ですね(^-^)
喜んでいただけて良かったです!!
(第2期工事としてやっぱり古い方壊して建てなおすことになりました。続編決定!!)

完成まで 1

車椅子でも生活でき介護もしやすいような生活空間を依頼されました。
80歳を過ぎた母親を、連合いの85歳のご主人と一緒に住んでいる娘さん家族で介護しながら生活します。

お母さんは病気の進行もあり、もう温泉旅行にもいけないであろう…

そんなお母さんに、毎日を高原ホテルで過ごしているようなイメージを持ちながら計画をすすめました。
病室や離れの隠居に居るようではなく、家族の一員として同じ空気の中で過ごす事が一番の嬉しさではないかな?なんて思います。
そして、一緒に暮らす家族には、介護もしやすく楽しく過ごせる空間を提供したいと。

もともとの家のキッチン部分と8畳の床の間、広縁、4畳の収納を含め約18坪の部分を取り壊し、その部分にキッチン、ダイニングリビング、お母さんの部屋、お母さんのトイレを造ります。
改築後の大きさは約17坪でした。

改築ですが、お客様のご要望でこじんまりとした上棟式をやりました。
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お客様の、気持ちが伝わってきました。
これからの家族の憩いの場、お母さんが喜んでくれる部屋を楽しみにしているうれしさ、そしてそれを造ってくれる大工さん達への労いと、大切な物を託す気持ち。

そして、それにこたえる大工の気持ち。
棟にこさえた祭壇には、大工の神様に供える一式と季節の食べ物。
これからの工事の安全と家族の幸せを祈り、家の四方に餅と塩と鰹節を撒きました。

上棟はそんな思いがこもった儀式。
この家に携わる人たちが思いを一つにする一時です。

私は、この時が最高に好きです!!

追記:最近トイレの神様という歌がありますが、大工さんにも神様がいるのです。大工の神様は女性の神様です。上棟式に奉られる一式には女性の道具、手鏡・櫛・紅・おしろい…が紙に包まれ納められてます。
このお話はまた後ほど。

住みかへの思い

住みかを造る者の思い

数か月前、
進行性難病の為車椅子の生活をするお母さんをケア施設から家に連れて帰りたいので家をなおしたい。というお話がありました。
古い家で段差も多いい住宅の一部を改装する事に話が進みました。柱と屋根はそのままで…と言う計画で間取り打合せを進め、5月、取り壊しが始まりました。

柱と梁、屋根の下地、土台をそのまま利用するため気を付けながら大工が解体して行きました。

と、と、ところが~!!壊し始めると基礎が…あいたた!!この基礎じゃダメだわ!!
と言う事で改装部分を全部(もちろん基礎まで)取り壊し、更地にしました。


実は…

当初、若夫婦は取り壊すつもりでいたのです。でも、何十年も前に建てたお祖父さんが
「おれが建てた家を壊すのか!!」ととてもお怒りになりリフォームと言う形になったのです。

よくあるお話です。

でも、家も歳をとります。思いは強くても無理な物は無理なのです。
押し切る事も出来たでしょうが、人の気持ちの整理はなかなか簡単につくものではありません。

早く家をきれいにしたい。自分たちの空間に作りなおしたい。
と言う若い人たちと、

自分が自分の家族の為に頑張って建てた家。
子供たちの成長とともに、家族の思い出の舞台となったこの家。
それを壊す事は
自分の人生の一部がそぎ取られる思い。


それがどんなに辛いものなのか…。
これは人生を沢山重ねてきた人しかわからない事でしょう。(私もまだ語れないが)

重要文化財になるような建物じゃなくても
私達を守ってくれる家は家族の成長とともに歴史を刻んでいるのです。
どんな小さくて貧弱な家でも。私達の家だから…。

そう、どんな人にも自分の生きてきた人生を無碍にされる権利はないのです。
そんな思いが凄く明快にわかるのが『カールじいさんの空飛ぶ家』でした。
偏屈じいさんと思われているカールじいさんは皆の心の中に住んでると思うのです。

そんな思いを我慢したり諦めることにより心の整理をする事ではない。
そうではなく、ちゃんと納得し、前に進むことに未来があり夢があるのです。

家を建てたり、今の自分たちの生活に合うように直したりする事は
とても大切な事です。

現状の生活の「住みか」で満足している場合はそれは考えない事ですからね。

家を建てる。とか、修繕、改装、改築する。と言う事は
生活に不便であったり満足していないという思いがあり、これから良くしていきたいという願望があるからなのです。(これには生活環境も含まれます。)

とてもメンタル的な要素が含まれる問題なのです。

家族、一人一人の気持ちを置き去りに、これに取り組む事は出来ません。
心を置き去りにした家造りは何らかの崩壊につながるのです。
家造りは心のケアなのです。

長い時間を共にする家を大切に考えて行く事が
家造りに携わる者の使命だと思えてなりません。





建て方

11月2日建て方が始まりました。

これぞ木造建築の醍醐味。大工さんってかっこいいな~って思う瞬間の一つです。

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外断熱の家着工

久し振りの外断熱の住宅が明日上棟します。
自然素材と外断熱の組み合わせです。

外断熱でも基調システム(家の中を同じ温度で管理するもの)を使わず
窓を開けて外気を取り入れることを大切に思ってます。

高層マンションや、空気環境が悪い所に住んでいれば窓って開けられないけど
地方の空気がいい所では窓をからっと開けたいものですよね。

私自身、住宅に外断熱の必要性がどのくらいあるかは悩み所ですが
建て主の希望は取り入れて、これから快適に過ごす住みかを一緒に考えて行く事が大切だと思ってます。

今日から建て方は始まりました。
明日もお天気はよさそうなので一安心。


私は、木の軸組みが見える上棟の時期が一番好きです!!
大工さんが1本1本墨付け、刻みをした材木が組みあがっていく美しさが上棟にはあるのです。

写真は基礎工事中。
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上棟の様子も早くアップしますね。

プロフィール

関根 仁子(Masako Sekine) 

Author:関根 仁子(Masako Sekine) 
はじめまして。
建築が好きで美しいものが好きで美味しいものが好きで…。

好きな物に囲まれた場所をここに作ろうと思います。

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