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板蔵の家

8月に板蔵の家が真壁に竣工しました。
板蔵の家とは落し込み工法という、溝をついた柱と柱の間に板を落し込んで壁を造る工法です。
壁としては構造耐力上、数値的には大きい体力が期待できない!って数字が出てしまうので筋違いによる耐力壁(頑張ってくれる壁)を配置しました。
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図面では住み手に説明しきれない部分もあり模型で確認をとり進めていきました。
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上棟の時から住み手も積極的に現場に足を運び、竣工の時には職方さん達と一緒に造り上げたという達成感でいっぱいだったようです。(外部の木部塗装は住み手が行いました。)

木が好き!!って方にはいい空間になると思います。
もちろん合板ゼロ。無垢の木をふんだんに使いましたので、内装仕上となる左官や和紙貼りはゼロ。梁上から屋根下の三角形になる部分には内部用のモイスをはりました。職種を少なくする事で少々コストダウンかな?
平屋建ての高さで2階部分を設けると言う空間構成はかなり際どい天井高さや梁下高さとなりましたが人体寸法的にはありかな?って思います。結構楽しいです。子供たちはきっと楽しいかな~なんて思います。

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永い時間をかけて造り手を選び、本当に欲しかった住みかを手に入れた嬉しさは最高ですね。
唯一の登場人物は、福田建設の福田定利社長(通称:親方!)。親方は現在若者育成中ですが10年くらいまでは道具を持ちにらみを利かせていた大工さんでした。自ら手掛けた建物は社寺建築から出し桁住宅、数寄屋に茶室と素晴らしい建物を今世に残しております。
私の尊敬する親方で、大工の若い衆を育てるのと同時に、木造がわかる設計士も育ててくれております。
木造は実は奥が深い世界で、様々な考え方ができ応用・変形ができるから木造好きの私(木造好きで30年!)にはエンドレスな世界なのであります。そんな素敵な木造建築のご紹介もそのうちやりますね!!
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テーマ : 住宅・不動産
ジャンル : ライフ

外断熱の下地

外断熱の下地を張り始めました。
サーモプライと言う材料を柱の外側に専用の釘を決まった間隔で張ります。
屋根の下地としても張りますので中側から見ると銀色です。

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外断熱だと通常の基礎巾(120㎜とか150㎜)よりも広くなります。
それは通常の基礎の外側に断熱材を入れそれをサンドイッチするように100㎜の保護コンクリートを打設するからです。
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黄色く見える部分が断熱材です。

上棟です。

11月3日秋晴れの中無事上棟いたしました。
上にはご夫妻で上がって頂きました。
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奥様は棟まで上がると
「こんな高い所にのぼるなんて…。大工さんって凄いですね!!」
そしてちょっと時間が経つと
「かなり慣れてきました!家のこんな高い所にあがるなんて最初で最後ですね!!」
と、笑顔で話して下さいました。
自分の家の屋根から廻りがどんなふうに見えるのか自分の足で立ってみる事なんて本当、この時が最初で最後って
感じですよね。平屋ならともかく…。
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本当に小春日和の暖かさと爽快な空は何よりのご馳走でした。
上棟式を迎えるにあたり、色々と段取りが大変な中、五色(上棟の時に棟に挙げる5色の旗)はあげなくても
子供たちの思い出になるよう撒き物をしようと言う事になりました。子供のお友達とかの繋がりですが。
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撒いていたので写真撮れませんでしたが、子供たちが2、30人いたかな?近所で畑やっていたおじさんも2人参加していたそうです。そして
「最近撒くの少なくなったね。俺らの子供の頃は近所であると取に行くのがたのしくてな。いいもんだよな~。」と話していたそうです。

最近住宅地で上棟式をすることも見かけなくなりましたから撒く事なんてめったにないですよね。
でも、折角だったら…。って思うのです。

できれば五色をあげて、お陰さまで家が上棟いたしました!ご近所の皆さんこれから(も)宜しくお願い致します。なんて気持ちを込めてその土地に住む。って感じかしら。
そんな気持ちで上棟式をするっていいんじゃないかな~って思うのです。
大げさな気持ちじゃなく見栄じゃなく、心のゆとりの部分でね(^.^)

隣に誰が住んでいても関係ないって感じの今の時代、昔の風習から教えられる事は沢山あると思う。
時には人との付き合いは面倒かもしれないけど
自分一人で生きる事は出来ないし、お互いさまで生きていける心のゆとりは欲しいものですね。

完成-感性-

上棟から急に完成で済みません(^_^;)
完成いたしました!!
まずは外観です。家の前のコンクリートのたたき(土間)の上にはウッドデッキが出来上がる予定です。

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近頃、木部は白木のまま無塗装の状態で完成する事が多かったためか、着色した木部に新鮮さを感じました(^.^)
「いろは」という自然塗料の黒で塗った為、古色っぽくなりました。1回塗でかなりいい感じの色気です。
塗ったばかりは真っ黒になっちゃったんだけど!!って当家があわてて私に電話してきました。
え~!!って思いながら現場に行った頃(2、3日後)にはすっかり落ち着いた色になっておりました。
照明の右下側にある木のはめ込み欄間みたいなものは無双窓と言います。
2本の建具をスライドさせることにより、写真のように開いたり、閉じたり(写真なくてすみません)する
日本の昔ながらの建具です。
もちろん気密性はありません!!閉めていても空気や音は流れます。
でも、このアンニュイな感じが昔の日本には存在したのです。
ゆるーい感じっていうのかな?日本の伝統色って感じかな?あいまいな…って感じ?
そんな所が、きりっとした凛とした日本の家屋にやさしさや安らぎを持たせたような気がします。
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最初は高原ホテルでしたが、古民家風になりましたね(^_^;)
和を強調することない古民家って感じの印象であれば幸いですが…。

この部屋はお母さんのお部屋。中からダイニングへの扉の方を見た感じです。
襖に貼ってあるのは土佐和紙です。機械漉きですがいい感じです。建具枠は
「いろは」の栗皮茶という色で何ともいい感じの「美味しそ色」でした。
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ここは介護できるようにしたトイレ。壁一面がクロス貼りって感じより腰まで板だと
部屋って感じで、広いトイレの寒い感じは軽減されたように思います。


なんだかちょっと隠れ家的な家庭喫茶店って感じです。
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あ!お父さんの後ろ姿が!!
そう、若夫婦はもちろんの事、おとうさまのうれしそうなお顔。
「いやー家を全部壊して建てればよかったな~。」とつくづくおっしゃっておられました。
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そのくらい、新しい空間を気に入り柱、梁の力強さに安心感と重厚感をおもちになられたようでした。
85歳になるお父さまが、これからしばらくの間80歳を過ぎたお母さまの介護をなさっていくそうです。
「いままで苦労かけたからな~。おれがばあさんをみてやるんだ!!」とおっしゃっておりました。

そんなお父さまにお茶を入れて頂きました。
カウンター越しに見えるお父さまは、まるで喫茶店のマスターって感じ!!

「これから出かけることも少なくなり家に居る事の方が多くなる。みんなお茶でも飲みにばあさんに会いに来てくれるとばあさんも喜ぶな~。」
っておっしゃってました。

家に守られている安心感の中で生活できる幸せって最高ですね(^-^)
喜んでいただけて良かったです!!
(第2期工事としてやっぱり古い方壊して建てなおすことになりました。続編決定!!)

完成まで 1

車椅子でも生活でき介護もしやすいような生活空間を依頼されました。
80歳を過ぎた母親を、連合いの85歳のご主人と一緒に住んでいる娘さん家族で介護しながら生活します。

お母さんは病気の進行もあり、もう温泉旅行にもいけないであろう…

そんなお母さんに、毎日を高原ホテルで過ごしているようなイメージを持ちながら計画をすすめました。
病室や離れの隠居に居るようではなく、家族の一員として同じ空気の中で過ごす事が一番の嬉しさではないかな?なんて思います。
そして、一緒に暮らす家族には、介護もしやすく楽しく過ごせる空間を提供したいと。

もともとの家のキッチン部分と8畳の床の間、広縁、4畳の収納を含め約18坪の部分を取り壊し、その部分にキッチン、ダイニングリビング、お母さんの部屋、お母さんのトイレを造ります。
改築後の大きさは約17坪でした。

改築ですが、お客様のご要望でこじんまりとした上棟式をやりました。
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お客様の、気持ちが伝わってきました。
これからの家族の憩いの場、お母さんが喜んでくれる部屋を楽しみにしているうれしさ、そしてそれを造ってくれる大工さん達への労いと、大切な物を託す気持ち。

そして、それにこたえる大工の気持ち。
棟にこさえた祭壇には、大工の神様に供える一式と季節の食べ物。
これからの工事の安全と家族の幸せを祈り、家の四方に餅と塩と鰹節を撒きました。

上棟はそんな思いがこもった儀式。
この家に携わる人たちが思いを一つにする一時です。

私は、この時が最高に好きです!!

追記:最近トイレの神様という歌がありますが、大工さんにも神様がいるのです。大工の神様は女性の神様です。上棟式に奉られる一式には女性の道具、手鏡・櫛・紅・おしろい…が紙に包まれ納められてます。
このお話はまた後ほど。
プロフィール

関根 仁子(Masako Sekine) 

Author:関根 仁子(Masako Sekine) 
はじめまして。
建築が好きで美しいものが好きで美味しいものが好きで…。

好きな物に囲まれた場所をここに作ろうと思います。

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